ドッグフードの原材料と犬種別の対応

ヘルシーなドッグフード

愛犬に長く健康でいてもらうため、毎日の食事は重要です。
ヘルシーなドッグフードを用意する事は、飼い主にとって最低限かつ最大の役割といえるでしょう。
一口にヘルシーといっても、それぞれの犬の状態によって、必要な成分は違ってきます。
ここでは、犬のタイプ別にどの様なフードがヘルシーなのか、見ていきましょう。

肥満気味の犬

犬も人と同じで、肥満は心臓病や糖尿病のリスクを高め、寿命を縮めます。
太り過ぎてしまったら、食事のカロリーを減らして、体重を落とさなくてはいけません。
タンパク質等の栄養素が不足すると筋肉が衰える等、返って不健康になってしまうので、単にフードの量を減らしてカロリーをコントロールするのは間違いです。
太り気味の犬にとってヘルシーなドッグフードは、脂質や糖質が少なく、タンパク質と食物繊維の豊富な物です。
特に動物性タンパク質に含まれるL-カルニチンは、脂肪酸を燃焼させるため、減量に効果があります。

高齢犬

犬は寿命の半分を過ぎた頃から徐々に老化が進みます。
小型犬は8歳、大型犬なら5歳頃から体の多くの部分が衰え始めるので、よりヘルシーなフードが望まれます。
老化を進める活性酸素の働きを抑える抗酸化成分(ビタミンC・ビタミンE等)や、関節の健康をサポートする成分がポイントです。
抗酸化機能を高める成分を多く含むのは、緑黄色野菜や果物です。
オメガ3脂肪酸・グルコサミン・コンドロイチンは、関節炎等を防ぐ働きがあります。
高齢になるほど、これらの成分がバランス良く配合されているフードが望まれます。
また、若い頃より筋肉や運動量が減り、エネルギーの消費が少なくなるので、脂質を減らしていくと良いでしょう。

美しい毛並みを保ちたい犬

ツヤツヤの毛並みは、健康の証です。
犬は、被毛と皮膚を定期的に入れ替える事で、美しい毛並みを保っています。
被毛や皮膚の主成分は、ケラチンというタンパク質なので、食事から良質なタンパク質をしっかり取る必要があります。
リノール酸や亜鉛は、皮膚の乾燥やフケを防ぎ被毛にツヤを与えるので、積極的に取り入れたい成分です。
ケラチンを作るアミノ酸(チオニン・システン)は、魚・卵・小麦・トウモロコシに、亜鉛は肉類や未精白の穀物に、リノール酸は植物油に多く含まれています。
良質なタンパク質をたっぷり含み、大豆油等を含むドッグフードは健康的な毛並みの維持をサポートします。

全ての犬

新鮮な肉を主原料とし、玄米・野菜・ハーブなどヘルシーな材料から作られたフードは、あらゆる犬の健康維持に役立ちます。
人が食べられる品質の食材だけを使い、保存料・着色料・香料の様な化学合成物質が無添加が、理想的です。
ヘルシーなドッグフードは、軟便・便秘・食糞などうんちにまつわる不調、皮膚のかゆみや荒れ等のアレルギー症状、口臭・体臭・涙やけなど、あらゆる悩みを解決に導きます。