ドッグフードの原材料と犬種別の対応

ドライドッグフードの選び方

ドライドッグフードには多くの商品ありベストのフードを選ぶのは大変です。
外袋にはたくさんの情報があって、一つ一つを丁寧に見ていくのは面倒です。
ついかわいい犬の写真や魅力的なキャッチフレーズに目が行きますが、選ぶ際に注目すべきは、目立たない小さくて文字の部分です。

ドッグフードの袋に表示する内容が「ペットフードの表示に関する公正競争規約」で定められ、多くのペットフードには、次の点が記載されています。
実際に表示を活用して、ドライドッグフードを選ぶ方法を見ていきましょう。

目的

=総合栄養食・間食・その他の3種に分類して表示。
総合栄養食と書かれていれば、必要な栄養素を十分含んでいるので、そのドッグフードと水だけで、健康を維持できます。
目的が間食となっているものを毎日の食事として与えてはいけません。

内容量と給与方法

愛犬の1日の必要量や、1袋が何日分の食事になるのか分かります。
販売価格と合わせれば1日分のドッグフード代が計算でき、コスパを比較できます。
犬の年齢や体重ごとに細かく書かれているので、一度計算してみて下さい。
同じ製品なら内容量が多い方がコスパが良くなりますが、開封後は劣化が進むので、1ヶ月程度で食べきれる量を目安にするのが、賢いドライドッグフードの選び方です。

賞味期限

=未開封で常温保存した場合においしく食べられる期限。
賞味期限が長いほど新鮮なフード、という訳ではありません。
あまり長すぎるものは防腐剤を大量に使っている可能性があります。
ドライドッグフードは賞味期限が長いことが長所の一つですが、それでも賞味期限が1年を超えるものは、大量の食品添加物で長持ちさせているので要注意です。

成分

=フードに含まれる主な栄養素と水分量を%で表示。
水分が約10%以下のものがドライドッグフードです。
ペットフード協会によると、犬はエネルギー源の25%をタンパク質・15%を脂肪・残りの60%を炭水化物から摂取するのが望ましいようです。
人が必要なたんぱく質は15%ですから、犬はより多くのタンパク質が必要。
タンパク質含有率が高い方が良質のフードといえるでしょう。

原材料名

原材料名の先頭に書かれているものが、最も多く含まれている原材料です。
犬は本来肉食ですから、肉類が最初の方に並んでいるかどうかが、ドッグフードを選ぶ時の決め手になります。
原材料名の最初に、骨なし鶏肉・乾燥鶏肉などが書いてあれば高品質なドッグフード。
1つ目に小麦やトウモロコシを書いているものは、炭水化物が多すぎかもしれません。

ビーフミールやチキンエキスなどの表記が並ぶフードもあります。
これらは肉の代用品で一見良さそうですが、粗悪な材料である場合も多いです。
また、ビートパルプは、犬にとって必要のない成分で、便秘になる場合もあり、避けた方が無難といわれています。

酸化防止剤のエトキシキン・BHA・BHTや、発色剤の亜硝酸ナトリウムは、有害物質ですが多くのドライドッグフードに含まれています。
これらの表記があるドッグフードを食べ続ければ、愛犬が健康被害を受ける可能性があります。

原産国名

=最終的に加工を行った国。
日本と表示されていても、材料が国産という訳ではなく、加工の全工程を日本で行っているとは限らないので、参考程度に見ておくと良いでしょう。

事業者名と住所

どの会社の製品なのか、製造者・輸入者・販売者いずれかの名前と連絡先が書かれています。
信頼できる業者なのか、その業者の製品はどんなコンセプトのものか、公式ホームページなども確認すれば、さらに納得できるドッグフード選びができるでしょう。

以上、パッケージの表示を参考にしたドライドッグフードの選び方でした。
愛犬は自分でフードを選ぶことはできません。
良いものを選んで与えることができるのは飼い主だけ。
毎日を楽しく過ごし、健康で長生きしてもらうために、愛犬にぴったりのドライドッグフードを選んで下さい。